バンジャマン・アラール/バッハ:鍵盤のための作品全集 第10集(3CD)

2025年04月23日 (水) 20:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


アラールのバッハ・シリーズ、第10弾の登場!
ライプツィヒのバッハ家での音楽づくりを垣間見るような親密な音色


アラールによるバッハの鍵盤作品全曲シリーズ、第10弾の登場です。ここではライプツィヒの初期に焦点を当て、カントールのバッハの家庭の、より親密な世界へと私たちをいざなってくれます。トリオ・ソナタは、通常はひとりのオルガン奏者が右手と左手、そしてペダルによって3パートのアンサンブルを展開することが多いですが、ここでアラールは親密さに重きを置いてチェンバロとクラヴィコードでこれらを演奏。音域はどうなるのか、といった問題はまったく感じられない、まるでバッハが家庭で演奏していたのはこうした音だったのではないか、と思わされるような自然かつ親密な演奏に驚かされます。ほか、アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳に収録されている様々な楽曲も含めて演奏しており、バッハ家での音楽的対話が再現されているようです。

【アラールの言葉(ブックレットより抄訳)】
「この全曲録音の音楽の旅は、さまざまな楽器との出会いの中で続いていく。今回もまた、現在私が研究・調査している、あまり探検されていない音の世界を紹介したいという衝動に駆られた。前巻の華麗な協奏曲と舞曲に続くこの第10弾では、家庭の親密な環境に重きを置いた。バッハの時代、音楽を学ぶことは、家族の輪の中で音楽を演奏することに直結していた。
6つのトリオ・ソナタの場合、バッハは使用する楽器を指定していないが、「a 2 Clav et Pedale(2つの鍵盤とペダル)」という言葉から、当時流行していた2つのマニュアルとペダル板を備えた楽器で演奏できることは容易に想像できる。オルガニストはもちろん、クラヴィコードやペダル・チェンバロでも演奏できるはずではないか。これは、より親しみやすいヴァージョンを選ぶと決めたときに、自然に発想した楽器の解決策だった。フィリップ・ユモーがカール・コンラッド・フライシャーのオリジナルをもとに製作したチェンバロは、すでに第3 巻と第4巻でお聴きいただいたが、このソナタのうち3曲で再び登場する。他の3曲では、第8巻でも演奏したクリスティアン・ゴットフリート・フリーデリヒのクラヴィコードをエミール・ジョバンが製作し、ダヴィッド・タンネンベルクのクラヴィコードをジャン・トゥルネが製作した。3つの楽器はすべて、ケンティン・ブルーメンレーダー製のペダル板を装着している。
アンナ・マグダレーナのための音楽帳では、ゲリンデ・ゼーマンの天使の歌声が、ヨハン・アドルフ・ハス(1763年)の歴史的なクラヴィコードと相まって、私たちをその世界へと誘う。
ヨハン・アドルフ・ハス(1763年)の歴史的なクラヴィコードと組み合わされ、私たちを、家庭音楽の演奏が家族の楽しみの不可欠な一部であった世界へと誘う。
ここで、ライプツィヒのバッハの家の内部を垣間見ることができ、18世紀の第一四半世紀に、そこでどのような音楽づくりが行われていたのか、なんらかのイメージが聴き手の方にも湧くことを願う。」(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1
J.S.バッハ:
01. トリオ・ソナタ第1番変ホ長調 BWV.525
02. トリオ・ソナタ第2番ハ短調 BWV.526
03. トリオ・ソナタ第5番ハ長調 BWV.529
04. トリオ・ソナタ第4番ホ短調 BWV.528
05. トリオ・ソナタ第6番ト長調 BWV.530
06. トリオ・ソナタ第3番ニ短調 BWV.527

 バンジャマン・アラール
(チェンバロ、クラヴィコード)

 使用楽器:
 01-03:
 フィリップ・ユモー製チェンバロ(1993)、1720年ハンブルク製のカール・コンラート・フライシャー・モデル、ケンティン・ブルーメンレーダーのペダル板(2017)
 04-06:
 エミール・ジョバンによって組み立てられたクラヴィコード(2018)、モデル:Christian Gottfried Friederici(Gera, 1773), Jean Tournay (Noville-les-Bois, 1996) after David Tannenberg (Lititz, late 18th century)、ケンティン・ブルーメンレーダーのペダル板(2021)
Disc2
J.S.バッハ:
01. コラール『尊き御神の統べしらすままにまつろい』 BWV.691
02. メヌエット ヘ長調 BWV.Anh.113
03. コラール『おのが平安に帰り』 BWV.510
04. コラール『なんと幸せなわれ、おお心の友よ』 BWV.517

F.クープラン[1668-1733]:
05. ロンドー 変ロ長調

J.S.バッハ:
06. メヌエット 変ロ長調
07. コラール『汝に、エホバよ、われ汝に向かいて歌わん』 BWV.299
08. 組曲 ニ短調 BWV.812
(フランス組曲第1番の初期稿)

C.P.E.バッハ[1714-1788]:
09. 行進曲 ト短調 BWV.Anh.122
10. ポロネーズ ト短調 BWV.Anh.123
11. 行進曲 ト長調 BWV.Anh.124
12. ポロネーズ ト短調 BWV.Anh.125

J.S.バッハ:
13. アリア『パイプにおいしいタバコを詰めて』 BWV.515a
14. アリア ト長調 BWV.098/1
(ゴルトベルク変奏曲より)
15. 組曲 ハ短調 BWV.813(フランス組曲第2番の初期稿、アルマンド、クーラント、サラバンド)
16. アリア『汝なにゆえに憂うるや』 BWV.516
17. コラール『われをとり計らいたまえ、神よ』 BWV.514
18. パルティータ イ短調 BWV.827
(パルティータ第3番の初期稿)
19. コラール『おお、永遠、そは雷の音楽』 BWV.513

 バンジャマン・アラール
(クラヴィコード)
 ジェルリンデ・ゼーマン(ソプラノ:01,03,04,07,13,16,17,19)

 使用楽器:ヨハン・アドルフ・ハス(ハンブルク)、1763年製クラヴィコード
Disc3
J.S.バッハ:
01. プレリュード ハ長調 BWV.846
02. メヌエット イ短調 BWV.Anh.120
03. レチタティーヴォ『われは満ちたれり』 BWV.82/2
(カンタータ第82番より第2曲)
04. アリア『まどろめ、疲れた目よ』 BWV.82/3(カンタータ第83番より第3曲)

クリスティアン・ペッツォルト[1677-1733]:
05. メヌエット ト長調 BWV.Anh.114
06. メヌエット ト短調 BWV.Anh.115

J.S.バッハ:
07. メヌエット ト長調 BWV.Anh.116

C.P.E.バッハ:
08. 行進曲 変ホ長調 BWV.Anh.127

J.S.バッハ:
09. アリア『君われに心を贈りなば』(ジョバンニーニのアリア) BWV.518

C.P.E.バッハ:
10. チェンバロ独奏曲変ホ長調 BWV.Anh.129

ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル[1690-1749]:
11. 御身がともにあるならば BWV.508

J.S.バッハ:
12. ポロネーズ ト短調 BWV.Anh.119
13. アリア『思いみよ、わが霊』 BWV.509
14. メヌエット ハ短調 BWV.Anh.121

ゲオルク・ベーム[1661-1733]:
15. ベーム氏によるメヌエット ト長調

J.S.バッハ:
16. メヌエット ニ長調 BWV.Anh.126
17. ポロネーズ ニ短調 BWV.Anh.128

ベルンハルト・ディートリヒ・ルーテヴィヒ[1707-1740]:
18. 行進曲 ヘ長調 BWV.Anh.131

J.S.バッハ:
19. ポロネーズ ヘ長調 BWV.Anh.117a & 117b
20. メヌエット ニ短調 BWV.Anh.132

ヨハン・アドルフ・ハッセ[1699-1783]:
21. ポロネーズ ト長調 BWV.Anh.130

J.S.バッハ:
22. パルティータ ホ短調 BWV.830
(パルティータ第3番の初期稿)
23. コラール『おのが平安に帰り』 BWV.511

 バンジャマン・アラール
(クラヴィコード)
 ジェルリンデ・ゼーマン(ソプラノ:03,04,09,11,13,23)

 使用楽器:ヨハン・アドルフ・ハス(ハンブルク)、1763年製クラヴィコード

 録音時期:2024年3月(Disc1)、2024年8月(Disc2,3)
 録音方式:ステレオ(デジタル)

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